Wood Furniture & Crafts in Hand Made 萠工房

どんな内容でも是非一度ご相談下さい。

《オーダー/カスタムメイドの一般的な流れ》

1. 先ずは、メール・FAX等にて概要をご連絡下さい。簡単なスケッチやイメージ写真などあればより具体的に近付きます。内容を拝見し出来る出来ないに関わらず、必ずこちらから返信を差し上げますので、ご連絡先は必ず明記して下さい。メールの場合は、そのまま返信出来ます。
2. ご連絡のやり取り後、設置工事等が必要な場合は、必ず現場を確認させて頂きます。　　 (現場が遠距離の場合、交通費を申し受ける場合がございますが、基本的にはここまで無料です。)
3. 1/10又は1/5図面作成・ご予算の相談・見積り作成後、内容がOKという事であれば、受注成立とさせて頂きます。場合によっては、原寸図作成・モデル作成等必要な案件もございます。その可能性がある場合は、事前にお伝えします。(これ以降有料となります。)
4. 【材料の手配】

   特注家具の場合、殆どが案件に合わせて材料の調達を行う事になります。特に木材は高額になる事も多く、運搬などにも経費が掛かり、長期に亘る製作日数になる事が多いです。そういった事が予想される場合は、合計見積り額の1/3〜1/2程度の内金をお願いする場合がございます。ご理解の程お願い申し上げます。

5. 【製作開始】

   材料が全て揃い、準備が整えば製作開始となります。出来るだけ事前にお伝えしていますが、木材は天然素材なので、乾燥や傷・節目等によって進行状況が大きく変わる事があります。

6. 【途中経過報告】

   特注製作なので、突発的なトラブル等生じる場合も時たまございます。天候や湿度によっても製作途中の天然素材は影響を受けます。大きな変更が無い限りは、ほぼこちらで対処出来ると思いますが、ご安心頂ける様、経過報告はする様に心掛けています。逆にご質問等いつでもご連絡下さい。

7. 【納品のご連絡】

   待ちに待った完成が近づきましたら納品日のご連絡を致します。
   天候その他状況を確認しながらご都合の良い日をご相談させて頂きます。

8. 【お支払い等】

   基本的には納品時に決済をさせて頂きます。お振込みも承りますので、納品日が決まりましたらご相談下さい。(その場合、納品後１週間以内でお願いしております。)

かつて日本の家具業界の代表企業と言われる、天童木工・高島屋工作所・三越製作所などの会社から、高度な一品物(いわゆるクセモノと呼ばれる難易度の高い製作物)も請け負っていた特注造作家具製作の老舗会社で、年代はそれぞれですが、皆同じ師匠(工場長)の元で切磋琢磨し、同じ釜の飯を食べ、鎬を削った職人仲間達。
それぞれが得意とする技術とキャパを持ち、普段は各自所有の独立した仕事場でそれぞれの仕事を日々こなしています。
一ヶ所で対応し切れない案件があると、この仲間だけのネットワークですぐさま連絡が取れ合い、アッと言う間に段取りが整ってしまいます。
それぞれが尊敬し合い、技術を認め合っている仲間だからこその連携。
そういった超ベテラン揃いの木工職人同盟《ALLIANCE》です。
数物・削り物・旋盤加工・造作家具・クラフト小物・椅子・テーブル・箱物、時には建築に関係する物やオブジェ等もあらゆる製作物が可能。
各工芸関係・建築・設計事務所との関りもございます。

それぞれが口を揃えて言います。
「俺たちに出来ない物は無い！！」

個人邸は勿論の事、オフィースや企業様の案件も対応出来ます。

萠工房　水田が主宰しています。是非ご相談下さい。

千葉木更津工場・神奈川高津区工場・埼玉春日部工場・埼玉飯能工房・その他

《元来、日本は世界にも類を見ない木工文化の発達した「木の国」でした》

　古来より神社仏閣・城建築・調度品・美術工芸品から生活道具に至るまで、その卓越した日本人独特の美意識と緻密な技術精度は他の国を圧倒していた。
当然ながら、当時の大工さんや建具職人をはじめ、多くの職種が仕事として成り立ち、そこから名工と言われる職人も多く誕生した。
また、国土の７割が森林という当時の主たる材料に恵まれた環境である為、林業も並行して盛んであった。

明治以降時代と共に木の文化・文明も様変わりし、近年では自国のお家芸ともいえる(た)木工技術や木材産業も、人件費問題や安価な外材等に押され海外に依存する動きが加速し、更に後継者不足も相まって衰退の一途を辿っている始末。
現在も林業に関わる人達の暗中模索が続いている。
過去の国の施策によって、主に建築材に使用する杉・檜の苗を、日本中の山の空いた土地に隙間なく植え込み、今では上記の木材産業問題や後継者不足によって山の管理が行き届かず、山は荒れ、異常気象による大雨で土砂崩れや洪水などの環境問題にも影響しており、日本の森林資源の有効活用も早急に考えなければならない時期に直面している。
昨年北米より端を発した世界的なウッドショックは、改めて自国の森林資源を見直す絶好の機会となっている筈である。

　また、家具・クラフトの中で特に木工椅子の分野では、コロナ禍で自分時間の見直しが切っ掛けとなり、人の生活に密着したプロダクト(生活道具)として徐々に活発な動きを見せ始めている。
世界を大混乱の渦に巻き込んだ今回のコロナパンデミックは、人類のこれからの生き方や生活形態・意識をも変えてしまった。
見方を変えると、発達し過ぎた(？)今までが異常な状態であって、ごく最近では本来の人間らしい・地球らしい生き方・姿に戻ろうという帰来も感じられ、新たな生活スタイルも生まれ始めている。
今までの木材・木工業界にとっては、ある意味再考(再構)のチャンスなのかもしれない。
動きが遅いとも感じるが、SDGsや脱炭素化などの国連決議は、やっと一歩前進した素晴らしい判断だ。
改めて環境問題とは何か？
それに対して、自然素材を扱う我々木工家と呼ばれる職種に何が出来るのか？
ささやかながら(元より)サスティナブルに貢献する仕事として、今後も真剣に取り組んでゆきたいと考えます。

《特注製作だから出来る事》

　上記の環境問題を踏まえ、貴重な資源として木材を大切に利用していかなければなりません。
当然ながら使えば資源は無くなりますが、樹木も人間と同じで子孫を残す事が出来る生物です。
人類が樹木を伐採したなら、次の世代に受け継がれる様に補ってゆく事。
つまりサスティナビリティを基本に共存する意識が大切となります。
その為には木材を利用する者から遡って、エンドユーザー→販売者(売り子)→製造者(工場)→材木店→生産者(林業関係)が、木材に対してサスティナブルの意識をそれぞれ持つ事が大事だと考えます。
・ユーザーは、木で作られた物を大切に扱う。
・販売者は、在庫処分の出ない方法を考える。
・製造者は、無駄の無い効率的な製造方法・商品を考える。
・材木店は、林業と製造・利用者それぞれの立場を考え、視野を広めて使用者に良い木材を提供する。
・林業業者は、材木を次世代に繋がる植林と管理に努める。

製造者の立場である我々木工家は、大手家具会社とは異なり小規模運営で、尚且つ１人親方が殆どであり、従って生産量はどう頑張っても限られている。
だからこそ仕事の材料になる木材には特に拘りを持って対応する為、無駄が出難い。
更には大量の在庫品を抱える事が殆どなく、依頼主からの注文で製作する事が多いので、効率的に材料を使う事が可能である。
自然素材である木材や天然塗料を使うので、脱炭素化やSDGsに少なからずとも貢献していると言える。
量産ではない特注製作だからこそ機動力があり、ユーザーの希望にも細やかに自由性を持って対応出来るし、生産の効率化も考え材木店や林業関係者とも関りを持つ事でSDGsの理想にも近づく事が出来る。
この良い機会に、大量生産社会の脱却を目指し、人類全員で持続可能な地球環境を取り戻す事を考えるべきである！！

高度な技術

美大で培ってきた感性

長年大切にしてきた人との関わり

愛情込めたものづくり

木に対するリスペクト

常に心に刻みながらものづくりをしています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　萠工房　代表　水田　徹